令和2年12月6日(日)、案内人の中村青史先生(元熊本大学教授)に丁寧な解説をいただきながら、水前寺公園~江津湖周辺の漱石の句碑を巡りました
当日は、23名の参加者が水前寺公園鳥居前に集合し、まず水前寺公園の句碑からスタート。
☆湧くからに流るるからに春の水
☆しめ縄や春の水湧く水前寺
☆鼓うつや能楽堂の秋の水
これらの句碑は、熊本地震で崩壊した出水神社の鳥居を再活用して製作されたものです。特に、2句目の句碑は、漱石自筆ということで、皆さんも紅葉を背景に写真に収めていらっしゃいました。
その後 江津湖周辺を散策し、
☆ふるひ寄せて白魚崩れん許りなり の句碑を訪れました。
☆上畫津や青き水菜に白き蝶
☆柳ありて白き家鴨に枝垂れたり の2句については、中村先生から、改めて、「草枕」の描写に出てくる風景を詠んだものであろうとのお話に皆さん聞き入っていらっしゃいました。
そして、昼食には、会場を提供いただいたカフェレストラン“みなみのかぜ”(出水ふれあい通り)で、「漱石オリジナル弁当」を皆さんでおいしくいただきました。
*このオリジナル弁当は、、戸次元子先生に監修いただき、㈱ヒライに依頼して漱石にゆかりのある食材を取り入れて創作してもらったものです。
当日は小春日和の天気にも恵まれ、参加者の皆さんから「水前寺公園や江津湖をゆっくり散策できた」、「漱石の思いを俳句を通して知る機会となった」、「有意義な楽しい時間を過ごせた」などの感想をいただき、漱石の俳句の世界を楽しむことができました。