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「俳句で巡る漱石散歩」開催報告

開催日時 令和3年11月27日(土)10時30分~12時

参加人数 14人

 

秋晴れの空の下、中村青史先生(元熊本大学教授)の案内で、藤崎八幡宮~第4旧居跡~第2旧居跡~第6旧居を巡りました。

まず藤崎宮の藤棚を詠んだ句からスタート。

 

☆禰宜の子の鳥帽子つけたり藤の花

 

次に、明午橋が見える白川のすぐ際にあった第4旧居跡(井川淵町の家)を巡り、その先の川岸にあった第3旧居跡(大江村の家)での漱石の暮らしや転居の経緯などのお話に、皆さんは興味深く耳を傾けていらっしゃいました。

 

☆春の夜のしば笛吹く書生哉

☆鳥籠を柳にかけて狭き庭

 

続いて、藤崎宮の交差点を渡り、第2旧居跡(合羽町の家)へ。部屋数も多かったというこの家には下宿人も置いたとか・・・この道の先に第5旧居(内坪井の家)があること、さらに「わが輩通り」(藤崎宮~広丁~上熊本駅~崇城大学)の由来について説明がありました。

 

☆名月や十三円の家に住む

 

最後に本日のメイン会場となる第6旧居(北千反畑の家)に到着。中村先生から改めて、漱石の熊本での生活や熊本との関わりについて、丁寧に解説していただきました。

 

☆菜の花の隣もありて竹の垣

☆春の雨鍋と釜を運びけり

 

なかなか拝見する機会がない第6旧居を、磯谷様のご厚意で、作家村上春樹氏お気に入りの2階も見学させていただき、漱石の暮らしぶりに思いを馳せたひとときでした。

 

昼食には、管理栄養士戸次元子先生に監修いただき、㈱ヒライに創作してもらった「漱石オリジナル弁当」を皆さんでいただき、たいへん好評でした。

参加者の皆さんからは、「貴重な機会になった」、「漱石の熊本での暮らしの一端知ることができた」、「ゆっくり、楽しい時間を過ごせた」などの感想をいただきました。

 

なお、第6旧居は皆様にご利用いただけます。希望される方は「くまもと漱石文化振興会事務局」へお問い合わせください。

 

問合せ先:事務局 TEL:070-3630-2897 

E-mailkumamotososekibunka@gmail.com